こりと慢性痛

 皆さんも一度は経験したことがあるであろう体のこり。肩や腰など様々な場所に症状が出ますが、 揉んだり温めたりして症状が取れるものが一般的に言う“こり”ですよね。 それに対して、温めても良くならない。揉んでも治らない。といった症状のものが“慢性痛”と言われています。 ただのこりだと思って温めたり揉んだりして、一時的に症状が和らいでもしばらくするとまた 痛みが戻ってきてしまう、つまり治ってないと慢性痛ということになります。

 温めたり揉んだりしても痛みが治らないのは、その部分にこりがないからだそうです・・・一体どういうことでしょう? ためしてガッテンが行ったこりのある人の指圧マッサージの実験の結果、指圧しているのとは全く 別の部分に激痛が走る、という人が多々いることがわかりました。そしてこの激痛の走る部分が普段痛みを感じている部分とのこと。 例えば、@肩を押されているのに背中に痛みが。A首を押されているのに腕に痛みが。といった具合です。 例に上げた方達は@では普段背中にこりを感じている。Aでは腕にこりを感じているんですね。 先生がおっしゃるには、この指圧している部分にコリコリなるものが存在しているとのことで、これが 痛みの原因なんだそうです。普段痛みを感じている部分に対して、その痛みの原因になるコリコリは別の部分にあるんですから、 いくら痛みを感じている部分を温めようと揉もうと治らないのは当然ですね。 このコリコリがあるのが慢性痛の特徴なんだそうです・・・でもコリコリって一体なんなんでしょうか?

痛みを生み出すトリガーポイント

 普段痛みがある部分と、実際にその痛みを引き起こしているコリコリなる部分は、全然別の場所にある、 というのはわかりました。でも痛みの原因であるこのコリコリとは一体何なんでしょうか? ずばりコリコリの正体とは『異常にに興奮した神経』なんだそうです。 この異常に興奮した神経の周囲では筋肉がしこり状になるんだそうです。 これが、さわった時ちょっと固くて、こりだと感じる部分ですね。 このしこり状の部分、コリコリですが、専門用語でトリガーポイントと言われているそうです。

 以前の慢性痛の回でも紹介しましたが、慢性的に筋肉に負担がかかると痛みの信号が常に脳に伝え続けられる状態になってしまいます。 すると負担がかかっている筋肉の近くに、新たに痛みを引き起こすトリガーポイントが出来てしまうとのことですから 注意が必要です。

 さらに慢性化が進んでしまうと、トリガーポイントからより大量の痛み信号が脳に送られてしまいます。 そうなってしまうと、脳は大量の情報にパニックを起こしてしまい、どこから痛みの信号が送られているのか わからなくなってしまうそうなんです。そして、本当に痛みの原因がある場所とは違うところに 痛みを感じるようになってしまうんですって。この痛みを感じる場所、人によって全く違うそうです。 脳が勘違いした、この実際にこりのない場所をいくら温めようが揉みほぐそうが、良くならないのは当たり前ですね。 さらにこのトリガーポイント、放っておくと色々な場所に増えていってしまう恐れもあるそうです。


トリガーポイントの探し方と解消法

 ためしてガッテンで公開されていたトリガーポイントの探し方を紹介します。 ポイントとしては普段痛いと思ってる部分とは別の部分も押してみることだそうです。 さわった時にパチンコ玉からウズラの卵ぐらいまでのしこりがあればトリガーポイントの可能性大です。 首や肩の痛みの場合は、肩胛骨に沿った部分にあるそうです。 腰の痛みの場合は、背中の真ん中とお尻のふくらみの上(お尻と背中の境の部分)にあるそうです。 押したときに別の部分に痛みがあるようなら、それがトリガーポイントだということですよ。

 治療法としては、トリガーポイントを中心に筋肉に沿って軽くなでるようにマッサージしたり、ストレッチしたりすることが 良いそうです。あくまでもゆっくり優しく行うのがポイントだそうです。 強すぎると筋肉を傷つけるなど、逆効果になってしまうこともあるそうなので注意して下さいね。

 自分で治せない時や見付けられない時は、痛み専門のペインクリニックや麻酔化で治療してもらいましょう。 トリガーポイントに注射を打って、痛みの信号が脳へ伝わらないようにする治療が一般的なようです。 これによって筋肉がほぐれて血行が良くなり冷え性などの改善にもなるそうですよ。 この注射は保険適用で、1回800円で打つことが出来るそうです。 一度打ってもしばらくすると効果が切れてしまうそうですが、何度も続けることで少しずつ症状を 和らげていくことが出来るそうです。 専門の先生は週1回ずつ5回くらいは続けた方が良いとおっしゃっていました。 その他に針治療も有効な治療法なようです。 また、他に病気が無いか調べることも大切だとのことですよ。

 とにかくコリをそのままにしておくと、症状はどんどん進行してしまいます。 まずはコリのある場所を的確に見付けることを心がけましょう。 実際に肩がこっているのであれば、まずはその場所、つまり肩をほぐしてみましょう。 いまでは専用の湿布などは薬局で手にはいります。 また、磁気や赤外線を利用した対策用品なども販売されていますから試してみるのも良いでしょう。 そのまま痛みが取れればOKですし、しばらく続けても効果のない場合は他の場所が痛みの原因である可能性があります。 先に書きましたが、見付けるのが難しい場合や痛みが引かない場合は専門の機関で治療してもらいましょう。 早めに治療を行って、健康で快適な生活を手に入れましょう。